2020年5月20日水曜日

「遊ぶ」は「学ぶ」、(そしてあそびのレシピ)

図工は教科の中で一番「遊び」に近いのかな、と活動中のいきいきした子どもの姿を見て思います。作品を仕上げることも大切ですが、「いいこと思いついた!」と心をわくわくさせている状態や、つくる過程で感じたことや手応えなどがより重要であるといえます。それは子どもにとって「遊んでいる」ときと同じではないでしょうか。
子どもは自分がおもしろい!楽しい!と熱中して遊んでいるときに最も学んでいます。

現在、休校措置が長く続き、子どもたちは過酷な状況に置かれているといえます。
世界的なコロナウイルスの感染拡大下でも遊びを保障しようと、IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)が、「危機的状況における遊び:子どものくらしに関わる人のガイド」をまとめています。

ガイドラインでは、コロナ禍における子どもの様子の捉え方、その支え方などがまとめてあります。ご家庭での支援の参考としてご活用いただければと思います。
以下の続きでは、「あそびのレシピ」も紹介していますよ。

ガイドラインはIPA日本支部のサイトからダウンロードできます。
本文がちょっと長いので、以下に目次と一部分を紹介します。

「IPA 危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のためのガイド」
【目次】・IPA World代表あいさつ
    ・危機的状況における遊ぶことの重要性
    ・危機的状況の間の子どもの遊びをサポートする
    ・子どもの遊びについて考えてみよう
    ・喪失、病気、そして死といったつらいテーマを含む遊び
    ・家でのうるさい、または破壊的に見える遊びに対応する
    ・家での「はちゃめちゃ遊び」
    ・家まわりで見つかる遊びの素材
    ・外で過ごす時間を最大限に活かそう
    ・スクリーンタイムと遊び よりよいバランスを見つけるには
    ・家の外で遊べないときの遊び

◆危機的状況における遊ぶことの重要性
遊ぶことは、子どものからだとこころの健康を保つのに役立ちます。そして、健康で幸せな子ども時代の毎日の一部となります。遊ぶことは、現在のコロナウイルスのパンデミックのような危機的状況の際にも重要になります。遊ぶことは、子どもが自分のこころとうまく付き合い、すべてのことは心配することなく、大丈夫になっていくという感覚を保つことにつながります。
危機的状況の中、子どもにとって遊ぶことは次のことにつながります。
 ‧こころの健康を保つ。
 ‧世界で起きている新しい経験や変化を理解する。 
 ‧からだを動かす。 
 ‧困難または恐怖の気持ちとうまく付き合う。 
 ‧リラックスをして心配ごとを忘れる。

他の項目もぜひご一読ください。ちなみに、日本も批准している「子どもの権利条約」で、「遊び」は子どもの育ちに不可欠なものとして第31条に位置づけられています。IPAは子どもの遊ぶ権利を保障しようと活動するNGO(非政府組織)です。


あそびのレシピ
http://ow.ly/Dj3G30qFSw5
IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)などで活躍している「うちやまはるか」さん考案のあそびのレシピ集です。手書きのレシピがほっこりします。「印刷、シェアどうぞご自由にお使いください。」とのことです。
小さい子からできるものが多く紹介されています。ご家庭での支援の具体例としてご活用ください。身の回りのものを使って簡単にできるものが多いです。自分なりに工夫を加えてやってみてもいいですね。

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